病院の中での出来事
土曜日の夜から日曜の夕方まで自宅でのんびりしておりました。
基本的に自宅で一日中過ごすのはあまり好きではありませんがたまにはこんな休日もあっても良いのかな?なんて思いました。しかし悪夢は夕方から起こりまし
た(¨;)灯油を買いに出かけたのが悪夢のはじまり!まっすぐ帰れば良いもののスロット屋に出かけてしまいました(__;)趣味と言うかライフワークと言
うか数年前から大のスロット好き。最近は勝利を重ねておりまいたが負けました(×_×)
1万円札が数枚消えて無くなりました(__;) スロットはパチンコと違って読みと辞め時が重要なゲーム、その店の出す日と出さない日(回収日)機種を研究そして普段の店の設定配分を傾向から対策し勝負する。昨日は普段の傾向から回収日と読んでいたのに「ちょっと遊ぼう」が仇になってしまいました。あ〜あ(×_×;)こんにちはPeace_macです。
医療の世界に入って19年、病院って色んな事が起こる職場です。
思い起こせば私の場合、今の職場に落ち着くまでは3年周期で転職してきました。救急病院から検診業者、診療所、それぞれ特徴を持った職場だけど色んな事を経験・勉強させてもらいました。
技師学生の頃、病院の事務当直のアルバイトをしていたとき、医者から
「peace_mac君、今度
剖検(遺体解剖)があるから勉強の為に見学しなさい」
と言われ興味津々見学した事がありました。見るだけなら!と思いながら当日、「手袋填めて!」
と言われ「おいおい手伝うのかい(¨;)」医者が胸部の真ん中に真っ直ぐメスを入れ、肋骨をニッパーでバチバチ!カパ!っと肋骨を持ち上げた瞬間「あっ!教科書と一緒!」と人体の構造を見つめていました。肝硬変で心不全にて死亡、フォアグラのように巨大化した肝臓がそこにありました。
一緒に見学していた友人の学生はその時点で顔色が悪くなり退室(^_^;後に残った看護学生と共に取り出した一つ一つの
臓器の重さを測りホルマリンの中へ、最後に全部取り出して空っぽになった腹の中に不要な臓器を入れて綿でボリュームを付けて肋骨を被せる。初めての体験で
感動した事を覚えています。技師免許を取得後は就職先は救急病院だったので切った張ったは日常茶飯事、救急病院って患者が運ばれてくると真っ先にレントゲ
ン室が多いですから、もう大変でした(O.O;)(o。o;)
いつのまにか人の生き死にを日常の普通の出来事の様に思えた時期でした。
いまでも脳裏に焼き付いている事があります。それは救急病院勤務時代に京都の別の病院に当直のアルバイトに行っていた時、国道9号線での明け方の交通事故で一人の若い女性が運ばれてきました。
電話で起こされ看護師がその患者をストレッチャー(寝台)で運んできました。
「事故です!お願いしまーす」カルテを見ると24歳の女性、医者の指示を見ると撮影部位は下肢と首そして頭部CT。撮影の準備をして患者の元に行った私は
「それでは首の写真を撮りますから少し頭上げてもらえますか」
と呼びかけるも反応無し、あれ??その時、看護師がレントゲン室に駆け込んで来て
「先生!言い忘れました!その患者さん検死です〜!」・・・・(¨;)
「検死
」とはその時点で亡くなっている患
者さんを直接の死因を調べるために警察の検死医の指示で撮影する事なのです。この仕事、いつも生きている患者さんを相手するばかりではなく救急ではこのよ
うな事が多々あります。バイト先の病院は救急指定といっても夜間は放射線技師と看護師と医師と事務当直の各一人体制でしたので今回の様なお亡くなりになっ
ている患者さんには無論処置が必要でないのでレントゲン室では私一人だけ取り残されます。(看護師は他の患者で忙しい)
仕事とはいえ夜中にご遺体と二人きりはいつまで経っても慣れる事はありません(__;)
ご遺体相手に撮影するってホント辛いです(..;)当然ご遺体は自分の意志で動きませんから私が撮影したい部位を持ち上げてカセッテ(フィルムの入った
板)を差し込み撮影する。ご遺体なのだから無言で仕事すれば良いのですが私も人間、突然の惨劇で亡くなられた方に無言で仕事はできません。
「辛かったやろーな!悔しいやろーな!成仏してや〜」なんて思わず口に出してしまいます。
「24歳、こんなに若いのに・・・・辛かったやろう」一人の仕事は黙々と続きました。
撮影が終わって検死結果は頸部骨折と脳挫傷と内臓破裂(__;)警察に原因を聞くと国道9号線を男性と走行中の接触事故で男性の方は付近の大学病院の救急
に搬送で彼女だけ私の勤める病院に搬送されてきたらしい。ご遺体を処置室に移して全身を暖かいガーゼで拭いてやりエンジェルセットと呼ばれる着物(亡く
なった方に着せる服)を着せてやりご家族の到着を待ちました。
(このような処置もスタッフの人数的に私達技師もお手伝いします)
朝6時頃、患者さんの持ち物から調べて連絡を取った家族が病院に駆け込んできました。
通常ここではすぐご遺体に合わすことはありません。なぜなら患者さんの持ち物から推測して連絡を取っただけですからもしかした人違いと言うこともありえま
すのでまず到着した家族に患者さんの持ち物(来ていた衣類やその他、身分を証明する物)を見て頂いて確実に家族であると証明されてからご遺体と対面して頂
きます。見て頂いた結果ご家族と証明されご遺体の安置してある処置室に来て頂きました。ご遺体の父と母でしょう。我が子の変わり果てた姿に母は泣き崩れ父
は無言でその場に立ち竦んでおりました。医者の方から「お子さんでお間違いないですか?」と聞かれても二人は無言でまるで痴呆症にでもなったみたいに棒立ちになっていました。その場に居合わせた私もなんて言葉を掛けてあげればよいか?しかし何も言うこともできずただ見つめているしかありませんでした。
この経験は技師になって1年目の出来事、検死撮影をしたのも初めてでした。
しばらくその家族との悲劇な再会を思い出しては自分の仕事の重大さを心から感じられました。
今回の事故でただ一つ救いなのはご遺体に目立った外部の損傷が無かったこと。対面されたご家族にもそれだけでも救いだったと思います。
書き出しのスロット話から一転してのマジな話(..;)で久々に長文作成させて頂きました。
今は診療所勤めですからこのような大惨事に直面する事はありませんが医療機関に勤めている以上いつ何が起こるやもしれません。医療の世界って皆さんの知らない事が多々ありますよね。
今回は悲しい経験談でしたが普通では考えられない事が病院では起こります。思わずほのぼのとする事件も起こります。また
おいおい書いていきたいと思います。
あっ!ほのぼのしたお話しが今日ありました(^.^)
今日はバレンタインデー!午前中85歳の女性の患者さんが「先生!ちょっと!」って
呼びに来るので行くと周りを気にしながらチョコレートを出してきて
「先生これあげる!あっ!義理やで!義理やで!」ってチョコ貰いました(^◇^;)
私が調子に乗って「えっ!義理なんですか?僕独身やし前向きに考えようと思ったのに!」
というとその患者さん「あ〜わたいは若い男はいらんわ〜」だって(^◇^;)
この患者さんとのこの会話は毎年必ず起こります(^_^;
ね!ほのぼのしてるでしょ(^.^)
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